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TeamsやSwitchで3.5mmイヤホンマイクが使えない時の対処法

在宅勤務やオンラインゲーム、Web会議の普及により、マイク付きイヤホンを使う機会が増えてきています。しかし、「相手の声は聞こえるのに、自分の声が届かない…」、「音声が途切れると言われる」そんなトラブルに悩まされたことはありませんか?

特に3.5mmイヤホンを使っている場合、接続端子の違いや設定ミスが原因で、マイクが認識されないケースが少なくありません。快適な通話環境は、今やマナーです。この記事では、原因の切り分けからおすすめ機器まで、わかりやすく解説します。

使えていたマイクが使えくなった時に確認すること

「相手の声は聞こえるのに、こちらの声が届かない…」そんなとき、イヤホンやマイクの物理的な故障を疑いたくなりますが、実は設定や接続の問題であることがほとんどです。

特に、一度でもマイクが認識されたことがある場合は、パソコン側の設定や認識の不具合が原因の可能性が高いです。以下の手順を順番に確認してみましょう。

  • イヤホンの抜き差し
  • パソコン再起動
  • OS上でのマイク認識確認
  • マイクのアクセス許可確認
  • アプリでマイクデバイスの選択

OS上でのマイクが認識していることを確認

Windowsでのマイク認識確認

タスクバーの検索より「サウンドの設定」を表示させます。
 mic_check_win01
入力デバイス(マイク)の選択に問題ないか、マイクを叩いた際にマイクのテストでバーが振れるかを確認します。
mic_check_win03

 

アプリごとにマイク使用が許可されているか確認

Windowsアプリでのマイクのアクセス許可確認

タスクバーの検索より「マイクにアクセスできるアプリを選ぶ」を表示させ、「アプリがマイクにアクセスできるようにする」がオンになっていることを確認する。mic_check_win03
また、その下にある「デスクトップアプリがマイクにアクセスできるようにする」もオンになっていることを確認する。
mic_check_win04

iPhone/iPadでのマイクのアクセス許可確認

「設定」-「プライバシー」-「マイク」より該当アプリのマイクが許可されていることを確認する。mic_check_iphone01

アプリでマイクが正しく選択されているか確認

ZoomやTeamsなどアプリごとにマイクデバイスを選択できるようになっているものがありますので、OS上でマイクが認識されていることが確認でき後に、アプリでの認識を確認しましょう。

一度もマイクが認識しない時に確認すること

設定をいくら見直しても、マイクが一度も認識されない場合は、イヤホンとパソコンの物理的な相性に問題がある可能性があります。特に3.5mmイヤホンを使用している場合、以下のポイントを確認してみましょう。

3.5mmプラグ/ジャックの形状を確認

まずは、お使いのイヤホンにマイク機能があるかどうかを確認しましょう。見分けるポイントは、プラグ部分の「線(リング)」の数です。

 ・3本線がある →マイク付きイヤホン
・2本線がある →音声出力のみのヘッドホン(マイク機能無し)

マイク付きイヤホンプラグの例
mic_check_plug

イヤホンにマイク機能があっても、パソコン側のジャックがマイク入力に対応していなければ、音声は拾えません。パソコン本体のイヤホンジャック付近をよく見てみましょう。

マイク付きイヤホンジャックの例
 mic_check_jack01
マイクが別のジャックの例mic_check_jack02

マイク付きイヤホンプラグとジャックの組み合わせがあっていることを確認しましょう。

イヤホンプラグの種類を確認(CTIAとOMTPの違い)

イヤホンプラグとジャックの形状があっているのにマイクが使えない場合は、ミニプラグの種類が異なる可能性があります。実はイヤホンプラグには見た目は同じですがプラグには2つの種類があります。

そのタイプはCTIAとOMTPという規格になります。下記の絵をよく見ると2種類の規格ともスピーカーの配置(LとR)は同じで、マイク(MIC)とグランド(GND)の位置が違うことが分かります。

このため、どちらのタイプのイヤホンマイクを使ったとしても相手の声は聞こえます。しかし、マイクの位置がずれているために、プラグとジャックが一致していない場合にこちらの声が届かないという事象が起きます。

プラグの違い

mic_check_ctia_omtp

 

ミニプラグの種類採用例
CTIAiPhone、Nitendo Switchなど現在はCTIAが多く普及している
OMTP2010年代前半は普及していたが現在数は減ってきている

CTIAとOMTPの違いは、プラグの内部配線にあるため、見た目だけでは判別できません。型番が分かれば、インターネットで調べて、プラグ側、ジャック側の両方が同じ種類になっていることを確認しましょう。

現在はCTIAが多くOMTPは減ってきているとは言え厄介なのは、100円ショップなどお手頃価格の製品だと商品にCTIAやOMTPの説明表示がないものが多いためにマイクが繋がらない原因が分からないことです。

下記のような安価なCTIA-OMTP変換アダプタを1つ持っていると困っているときにすぐに試すことができて便利です。

また、ジャック側がCTIAとOMTPを自動認識するタイプもあるのですが、これが上手く動作せずに変換アダプタを使っても相手に声が届いたり、届かなかったり安定しない動作を起こすことがあります。

その場合はパソコン向けの対処方法になりますが、USB-3.5mmジャック(CTIA)の変換アダプタを使いましょう。

音声が途切れるときに確認すること

通話中に「音が途切れる」「声が飛ぶ」といった現象が起きると、会話の流れが止まり、相手にストレスを与えてしまいます。このような音声の断続的な不具合は、マイクやイヤホンの問題だけでなく、通信環境や機器の設定が原因であることも多いです。

Wi-Fi環境の場合は下記より電波状況の確認を行いましょう。

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お勧めマイク付きイヤホン Apple EarPods

マイク付きイヤホンを探している方に、まずおすすめしたいのがAppleのEarPodsです。

かつてiPhoneに付属していたこのイヤホンは、耐久性・音質・マイク性能のバランスが非常に優れており、4〜5,000円クラスの製品にも引けを取りません。現在でも、EarPodsは2,000円前後で購入可能で、テレワークやオンライン会議用としてコストパフォーマンスの高い選択肢です。

EarPodsはCTIAです。パソコンのジャックがOMTP規格の場合は、CTIA⇔OMTP変換アダプタを併用することで、正しくマイクがされるようになります。

ワイヤレスよりも有線イヤホンが楽!

Web会議用のイヤホンとして、Bluetoothなどのワイヤレスイヤホンを使うことも可能です。

ただし、普段スマートフォンに接続しているイヤホンをパソコンに切り替えるには再ペアリングが必要になるなど、使い始めにひと手間かかることがあります。このような手間があると、急な着信や会議の開始にすぐ対応できないことも。

そのため、有線のマイク付きイヤホンをパソコンに常設しておくと、すぐに通話を始められて安心です。特に在宅勤務やオンライン授業など、時間厳守の場面では「すぐ使える」ことが大きなメリットになります

まとめ:マイク環境を見直して、快適な通話環境を整えよう

今回は、3.5mmマイク付きイヤホンでマイクが認識されないときの原因と対処法について解説しました。

見た目は同じでも、プラグやジャックにはCTIAとOMTPという異なる規格があり、これがマイク不具合の原因になることもあります。オンライン通話やWeb会議が日常化した今、いつでもスムーズにクリアな音声を届けられる環境づくりは欠かせません。特に、有線のマイク付きイヤホンをパソコンに常設しておくことで、急な通話にもすぐ対応できて安心です。

もしマイクがうまく使えない場合は、変換アダプタやUSB接続型イヤホンの導入も検討してみましょう。さらに、通話品質を安定させるには通信環境やルータの見直しも重要です。