スイッチングハブってどんなものか知っていますか?簡単に言えばLANケーブルをたこ足配線するためのタップのことです。
電源タップには、個口数や1つ1つのOFF/ONボタン、LED、雷サージ対策など様々な特徴があるように、スイッチニングハブにも様々な特徴があります。タップなんてどれでも同じと考えず、購入する際には拘りを持って購入しましょう。
用途はLANポートの拡張
スイッチングハブは、LANポートを拡張するために使います。市販のルータにはLANポートが標準で3~4ポートほど搭載されていますが、このポート数が不足するときにスイッチングハブを使います。
無線をメインで利用してるため有線LANのポートは余っていることが多いと思いますが下記の場合はどうでしょうか。リビングから離れた書斎で有線LANを使いたい場合に、LANケーブルを1本伸ばして書斎に設置したハブに繋ぐことで複数台のパソコンを有線LANで接続することができます。
購入時に拘るべきポイント
それでは家庭用のスイッチングハブを購入する際に確認すべき点を整理しておきましょう。
筐体素材とファン
筐体の素材は、金属とプラスチックがありますが、熱を逃がすために金属製のハブにしておくことが無難でしょう。また、排熱ファン付きのハブが販売されていますが、ファンがあることで音が出たり、駆動部が付くことで壊れやすくなりますので、金属筐体・ファン無しのものを選択しましょう。
通信速度
通信速度(リンク速度)は、ハブからみてアップリンク側であるルータの最高速度のものを購入しましょう。現在販売されているリンク速度は、10G、5G、2.5G、1G、100M、10Mなどの種類があります。高速になるほど値段も上がっていきますので、お使いの機器のリンク速度や今後の予定に応じて機器選定を行いましょう。また、値段が安いものを選ぶと「100Mまでしか対応していなかった」などの失敗もでますので、規格を確認する必要があります。
ルータやハブ、パソコンは自動でリンク速度を一致さえる機能(オートネゴシエーション機能)やLANケーブルのストレート/クロスを判別する機能(Auto MDI/MGI-X機能)が備わっていますので、機器選定以外は繋げるだけで期待通りの通信ができるようになっています。なお、1点見落としがちなのは、LANケーブルについても通信速度の規格対応があることです。下記を参考に必要なLANケーブルを揃えましょう。
安定して高速なネット環境を使うには、一番有線LANケーブルで接続することです。どんなにハイスペックなWi-Fiルータで無線接続するよりも、LANケーブルで繋いだ端末には安定性、速度の面で敵いません。LANケーブルを使うと利用場所が固定さ[…]
ポートとサイズ
家庭用はポート数は5ポート程度から販売されています。一般的に8の倍数(8ポート、16ポート・・・)でラインナップされていますので必要に応じて選定しましょう。なお、ポート数が多くなるとハブ自体のサイズも大きくなりますので拡張性を考えすぎないことも大切です。
ハブの中には、LANポートから電源供給できるPoE対応の製品もでています。監視カメラや無線アクセスポイントなどは、PoE対応のハブに接続することで電源コンセント不要でLANケーブルのみで動かすことができますので
電源形状
電源は、電源アダプタの無いAC電源内蔵タイプをお勧めします。電源アダプタは他のコンセントを塞いでしまったり、配線周りをきれいにしたくても邪魔になりますよね。ハブの販売会社からすると、電源アダプタを各国の電源に合わせるだけで全世界にハブを販売できるため、アダプタタイプは比較的安価に販売されています。そのため電源内蔵モデルは少し高くなるデメリットはありますが、日本向けに作られた製品となります。また、電源ケーブルが出る位置も確認しましょう。LANケーブルと電源ケーブルが前、後ろとバラバラになっているもの、片寄されているものがあります。普段LANポートからケーブルを抜き差しするような使い方であればLANポートは前、電源は後で良いと思いますが、家庭用でハブを使う場合は家具の裏側など見えないところに収納すると思いますのでケーブルは片面に揃っている方が都合が良いはずです。
付属品
ハブの設置方法を考慮して付属品に、ゴム足やマグネット、壁掛けのためのネジ穴が付いていれば尚良いでしょう。
おすすめスイッチングハブ
全てを満たしたパーフェクトなハブ!
日本向けに作られたハブです!
コスパ重視!使えればOKなハブ!
とにかく安い!本体は小型ですが海外製のため電源アダプターが付いています。LANポートと電源の位置も前後とバラバラになっていることも注意しましょう。
1ギガ越えの高速ハブ!
ギガ越えのハブは高いですが、その中でも安価なものを選定しています。
ハブは丈夫でなかなか壊れるものではありません。ポート数やリンク速度が同じであればどれも一緒という側面はありますが、メーカは細部まで拘って作っていますので、是非納得のいくものを購入してください。