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有線LANでネット環境を最適化|LANケーブル・配線・周辺機器の選び方

安定して高速なネット環境を構築するなら、有線LAN接続が最も確実です。どんなに高性能なWi-Fiルータでも、電波干渉や距離の影響を受けるため、LANケーブルで直接接続した端末の安定性と速度には敵いません。特に以下のようなシーンでは、有線接続が効果を発揮します。

  • テレワークでの資料送信やWeb会議
  • 高画質動画の視聴や配信
  • オンラインゲームでのラグ対策
  • スマート家電やNASの安定運用

ただし、有線接続には「どのLANケーブルを選ぶか」「どう配線するか」「周辺機器をどう使うか」といった環境に合わせた工夫が必要です。本記事では、LANケーブルの規格や配線方法、スイッチングハブやゲーム機の接続まで、有線ネット接続を快適にするためのポイントをまとめて解説します。

※このページは「ネット環境改善」シリーズの一部です。Wi-Fiやスマートホーム環境の改善方法は下記をご確認ください。
ネット環境の改善方法を徹底調査|Wi-Fi・有線・スマートホームの選び方

 

LANケーブルの選び方|CAT5eかCAT6で十分な理由

LANケーブルは、カテゴリー(CAT)という規格で分類されており、通信速度やノイズ耐性が異なります。とはいえ、一般的な1Gbpsの光回線を使っている家庭では、CAT5eかCAT6のケーブルで十分な性能が得られます。

LANケーブルの規格|悩んだらCAT6を選ぶ

LANケーブルはカテゴリー(CAT)よって、最大速度が変わります。選ぶ際は、自宅のインターネット回線の速度やルータのポート速度に合ったものを選ぶのが基本です。

般的な1~10Gbpsの光回線を使っている家庭では、CAT6のケーブルを選んでおけばまず問題ありません。また、カテゴリー7、8は業務用のため一般家庭にはオーバースペックとなります。

カテゴリー通信速度おすすめ度
カテゴリー5100Mbps× 遅い
カテゴリー5e1Gbps〇 良い
カテゴリー61~10Gbps◎ 良い(55mまでは10Gbps)
カテゴリー6A10Gbps◎ 良い
カテゴリー710Gbps△ 業務用
カテゴリー840Gpbs△ 業務用

現在お持ちのLANケーブルの規格を見分けるには、ケーブルの被覆の印字を見れば分かります。下記はカテゴリー6(CAT6)ということです。

ケーブル被覆

LANケーブルには種類があり使い分けると快適に

LANケーブルは、CAT5eやCAT6などの規格で性能はほぼ決まっています。たくさんのメーカーから販売されていますが、選ぶべきポイントは「機能性や使いやすさ」です。用途に合ったケーブルを選ぶことで、配線のストレスや断線リスクを減らせます。

LANケーブルのお勧め機能

  • 爪折れ防止コネクタ:抜き差ししても壊れにくいので、持ち運びPCなどの接続に
  • 細径(さいけい)ケーブル:柔らかく取り回しやすいので、ケーブルが多いルータ周辺に
  • フラットケーブル:薄くて曲げやすいので、カーペットの下や壁沿いの配線に

家庭では必要のないLANケーブルの機能

  • クロスケーブル
    LANケーブルにはストレートケーブルとクロスケーブルがあります。最近のルータやパソコンは自動認識してくれるため、気にすることはありません。
    ※自動認識がない場合、ルータ~ルータ、パソコン~パソコンなど同じものを繋ぐ場合はクロスケーブルが必要になります
  • 単線ケーブル
    通常よりも固いケーブルで、配線が難しくなります。ケーブルは柔らかい、ツイストペアケーブル(よりつい線、UTPケーブル)を選びましょう。
  • シールドケーブル(STPケーブル)
    ノイズに強いケーブルです。家庭の利用では必要ありません。

 

おすすめLANケーブルと配線方法

有線LANの快適さは、ケーブルの性能だけでなく「配線の美しさと扱いやすさ」にも左右されます。特にルータ周りやデスク周辺は、ケーブルが絡まったり、抜き差ししづらくなったりしがち。そこで、配線をスッキリ整えるためのポイントを紹介します。

ルータ周りの配線は短く、細くまとめるのが基本

ルータ周りの配線は、1m程度の細径のLANケーブルを使ってすっきりまとめましょう。ケーブルをまとめる際には、外す場合に切るしかない結束バンド、使っているうちに弱くなってくるビニールタイ(ねじりっこ、ねじラーなど)ではなく、結束バンドやマジックテープを使いましょう。

また、LANケーブルには太さや柔らかさの違いがあります。取り回しがしやすい細径のケーブルを使うことをお勧めします。

長めの配線はフラットケーブルでスマートに

部屋の壁沿いや床下など、長距離の配線が必要な場合はフラットケーブルが最適です。フラットケーブルは薄くて柔らかいため、カーペットの下、引き戸・開き戸のすき間、壁沿いの目立たないルート、さらに、壁と同系色のケーブルを選ぶ+剥がせるタイプのケーブルフックを使うことで、見た目がスッキリ仕上がります。

賃貸マンションでも壁を傷つけずに配線できるため、インテリアとの調和や原状回復にも配慮できます。「長くても目立たず、邪魔にならず、安全に配線できる」が長距離配線の理想形です。

扉が閉まるフラットケーブル
フラットケーブル(開き戸)
壁を傷つけないケーブルフックフラットケーブル(フック)

 

パソコン周りのケーブルはまとめてスッキリ

パソコン周辺は、電源・モニター・LAN・USBなど、複数のケーブルが集中しやすく、どうしてもごちゃつきがちです。収納ボックスに入れて隠す方法もありますが、中が絡まってしまったり、抜き差しが面倒になることも多いですよね。

そこでおすすめなのが、スパイラルケーブル(ケーブルラップ)でまとめる方法です。複数のケーブルを1本に束ねることで、見た目がスッキリし、掃除や移動もラクになります。「隠す」よりも「まとめる」ことで、使いやすさと見た目の両立ができます。

スパイラル

 

周辺機器の活用|ネット環境をさらに快適に

複数端末をLANケーブルで繋ぐならハブが必要

有線LANで複数の機器(パソコン・ゲーム機・NASなど)を同時に接続する場合は、スイッチングハブの導入が必要になります。ハブにはポート数や通信速度、電源方式などさまざまな種類があり、用途に合った選び方をすることでネット環境の安定性が大きく変わります。

「どんなハブを選べばいいの?」「家庭用でも必要なの?」と迷ったら、下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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ニンテンドースイッチも“有線接続”が勝敗を分ける!

オンライン対戦では、「ラグ(遅延)」が勝敗を左右する最大の要因と言っても過言ではありません。どんなに反応が速くても、通信が不安定では実力を発揮できません。だからこそ、本気で勝ちたいなら“有線接続”が必須です。

無線Wi-Fiでは、電波干渉や距離の影響でラグが発生しやすいのが、有線LANなら安定した低遅延通信で快適なプレイが可能です。スイッチ2や有機ELモデルはドック経由で簡単に有線接続が可能なため、勝ちたいなら、まずは通信環境から整えましょう。

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まとめ|有線LANでネット環境を本気で快適に

Wi-Fiが主流の今だからこそ、有線LANの安定性と快適さが際立ちます。特にテレワークやオンラインゲーム、動画視聴など、通信品質が求められる場面では、有線接続が最も確実な選択肢です。

本記事では以下のポイントを解説しました

  • CAT5e・CAT6で十分なLANケーブルの選び方
  • 爪折れ防止・フラットケーブルなど機能性の違い
  • ルータ周り・長距離・PC周辺の配線テクニック
  • スイッチングハブやゲーム機の有線接続方法

「Wi-Fiが不安定」「オンラインゲームで勝てない」「Web会議が途切れる」と感じたら、今こそ有線環境の見直しタイミングです。