フレッツ光クロスのサービスが提供されて徐々に10Gbpsの光回線が普及してきました。
Youtubeなどの現在提供されているコンテンツは1Gbpsの回線でも十分に楽しめますが、それは1つの回線を少ない人数・端末で利用する場合です。接続人数が増えて同時接続端末台数が増えるほど、1台あたりの回線速度(回線帯域)は減りますので、家族で複数人が同時にインターネットを利用する場合はより高速な10Gのインターネット回線を使うのがおすすめです。
そんなときにおすすめなのが、 NEC Aterm WX6000HP/AX6000HPです。
国産ルータの老舗であるNECのAtermシリーズの10G対応ルータですから安心して利用することができます。
超高速ルータWX6000HPの性能・機能
10G対応のルータはまだ少なく、特に「NEC Aterm」ブランドの設定画面に慣れている方はWX6000HP/AX6000HPが候補に挙がると思います。
NECルータ最上位機種の性能・機能
2021年10月現在で販売されているNECルータの中の最上位機種であり、下記の性能・性能を搭載した機種です。
・インターネット10Gbps接続
・最新無線規格のWi-Fi6
・最新暗号化規格WPA3
・超高速無線スループット 4804Mbps(5GHz)、1147Mbps(2.4GHz)
・IPv6接続(※)
非の打ち所のないの性能・機能であり、ルータの仕様がよく分からないという方でもWX6000HP/AX6000HPを購入しておけば間違いありません。
ただ1点だけ、現在楽天ひかりのIPv6接続であるクロスパスを受けることができません。今後ファームウェアのバージョンアップで対応することに期待しますが、現在楽天ひかりをご利用の方は購入時にIPv6接続の対応状況を確認しましょう。
NEC IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)接続確認済みリスト
10Gbpsポートの活用
10Gポートは、10Gbpsのインターネット回線以外の用途だけではなく、10Gbpsの回線がない場合にはWANとLAN1のポートを切り替えることでLAN側に10Gポートを適用できます。
今後は10Gbpsの回線が主流になってきますので、一旦は家族で写真を共有するためのNAS(ネットワークドライブ)などをつないでおいて、10Gbps回線回線が引き込めたらつなぎ直す無駄のない使い方ができます。なお、このポートは、10G、5G、2.5G、1G(10GBASE-T/5GBASE-T/2.5GBASE-T/1000BASE-T)に対応しています。
NECルータ比較
NECルータの中で、WX6000HP/AX6000HPの位置づけを整理しておきましょう。
なお、型番が2つ書いてあるのは、WX***はメーカー型番、AX***はAmazon販売の型番であり、これらは同等商品です。
型番 | WX6000HP AX6000HP | WX3600HP AX3600HP | WX3000HP AX3000HP |
---|---|---|---|
発売日 | 2020年6月 | 2021年6月 | 2020年5月 |
Wi-Fi6対応 | ○ 最大理論値約4040Mbps | ○ 最大理論値約1627Mbps | ○ 最大理論値約1580Mbps |
IPv6接続 | △ 楽天クロスパスNG | ○ | △ 楽天クロスパスNG |
価格感 | 2.5万円強 | 1万円強 | 1万円前後 |
その他 | 10Gポートあり | 2.5Gポートあり |
今から購入するのであれば、Wi-Fi6、IPv6接続に対応しているものから選びましょう。現在発売されている機種は上記の3種です。
Wi-Fi6は、2019年9月に発表されたiPhone 11以降が対応しているため、家のネット環境をWi-Fi6対応の無線ルータにすることで快適なネット環境にできます。
WX6000HP/AX6000HPは、インターネット回線に楽天ひかりは使わない、どうせ購入するなら最上位スペックのルータにして長く使いたい方にベストな商品です。
オーバースペックに感じるかもしれませんが、Wi-Fiルータは特別な理由があったり、壊れない限り買い換えないと思いますので、廉価版ではなく良いものを購入しましょう。下記のように長く使うことを考慮しておくと、後に後悔しない買い物ができると思います。
長期利用を前提に考えよう
- 引っ越しをして家が広くなっても対応できるスペック
- タブレットなど無線端末が増えても対応できるスペック
- 将来10Gbps回線を引き込んだ時も十分な性能がでるスペック
- インターネット回線(プロバイダ)を変えた場合でもIPoE接続できる
※特に楽天ひかりのクロスパス未対応 - 最新のWi-Fi規格に対応したもの
なお、10Gbpsで接続する場合は、LANケーブルも10Gbpsに対応したものを使いましょう。
10Gbpsに対応するLANケーブルの規格は、カテゴリー6A(CAT6A)です。カテゴリー6(CAT6)は1Gbpsになるため購入時に注意をしましょう。
その他、ルータ選定のポイント、各プロバイダのIPoE接続方式について、各メーカのおすすめルータは下記にまとめていますので興味がある方は参考にしてください。
Wi-Fiルータを買い換えたいけど選び方が分からないという方は多くいらっしゃると思います。サイトを見ても何が違うのか分からないので、Amazonや楽天で口コミや評価が高いルータから選んだり、価格で決めたりしていませんか?ここ[…]
まとめ
NEC Atermシリーズの最上位機種WX6000HP/AX6000HPは、楽天クロスパス未対応ではあるものの、それ以外に欠点のない商品です。
ルータは長く使えるものですので、良いものを購入しましょう。