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Wi-Fiルータの推奨仕様まとめ|IPoE(IPv6)・ポート数・機能の選び方

Wi-Fiルータを買い換えたいけれど、何を基準に選べばいいのか分からない、そんな方は少なくありません。

商品ページを見ても違いが分かりづらく、口コミや価格だけで選んでしまうケースも多いのではないでしょうか。しかし、ルータ選びで重要なのは「見た目」や「価格」ではなく、仕様の確認です。現在のネット環境では、Wi-Fi6以降の規格やIPoE(IPv6)接続への対応がほぼ標準となっており、これらに非対応のルータでは通信速度や安定性に大きな差が出ます。また、ポート数やメッシュ機能、アプリ操作などの使い勝手も、快適な利用には欠かせない要素です。

本記事では、ルータ選びで最低限チェックしておきたい「推奨仕様」を厳選して整理しています。買い替えや新規導入の際に、ぜひ参考にしてください。

Wi-Fiルータの選び方|後悔しないためのチェックポイント

Wi-Fiルータを選ぶ際には、まず「何を基準に選ぶべきか」を整理しておくことが重要です。以下では、快適なネット環境を構築するために押さえておきたい選定ポイントを、必須条件と推奨条件に分けて紹介します。

買い直しを防ぐWi-Fiルータの必須仕様

まずは、現在のネット環境で快適に使うために「最低限備えておきたい仕様」を確認しましょう。これらの項目に対応していないルータでは、通信速度や安定性に大きな差が出る可能性があります。

チェック項目必須仕様解説ポイント
WANポート数1~10Gbps×1インターネット回線の速度に合わせる。10ギガの光回線を利用する場合は、10G対応ルータを選ぶ。
LANポート数1Gbps×3有線接続が多い場合はポート数が重要。無線中心でも3ポート程度あると安心。
なお、ポート不足時はハブを使った拡張が可能です。
IPv6対応IPoE対応あり高速・安定通信にはIPoE(IPv6)対応が必須。非対応ルータは避ける。
無線規格Wi-Fi6以降iPhone11以降の端末はWi-Fi6に対応しており、1Gbpsの光回線であればWi-Fi6でも十分な速度が出る。ただし、10ギガなどの高速回線を利用する場合は、Wi-Fi6EやWi-Fi7対応ルータを選ぶ。
日本語対応設定画面が日本語対応設定時の安心感が大きく、初心者にも扱いやすい。日本メーカー製は対応済みが多い。

IPoE(IPv6)の確認方法

Wi-Fiルータを選ぶ際は、契約中のプロバイダが採用しているIPoE接続方式に、ルータが対応しているかどうかを事前に確認することが重要です。同じ「IPv6対応」と書かれていても、プロバイダごとに接続方式が異なるため、ルータが非対応だと通信が不安定になる場合があります。各メーカーの公式サイトでは、機種ごとのIPoE対応状況や、プロバイダ別の対応表が公開されています。以下のリンクから、対応状況を確認しておきましょう。

 

快適に使えるWi-Fiルータの推奨仕様

次に、ルータに搭載されているとより快適に使える「推奨仕様」や「使い勝手を高める仕様」を紹介します。必須ではありませんが、利用環境によっては大きなメリットになる項目です。

チェック項目推奨仕様解説ポイント
LANポート数1Gbps×4以上有線接続を多用する場合は、4ポート以上あると便利。複数端末を安定して接続できる。
無線規格Wi-Fi6E以降ルータは長く使うものなので、Wi-Fi6以上の上位規格を選んでおくと、今後の環境変化にも対応しやすい。
アンテナ数
(ストリーム数)
4×4以上同時接続端末数が多い場合はアンテナ数が必要になる。Wi-Fi接続端末は増えてくるため、特に家族利用の場合は4×4にしておくと安心。
中継
メッシュ機能
必要に応じて電波が届きにくい部屋がある場合に有効。中継、メッシュ機能があれば、ルータを追加することで電波範囲を拡張できる。
スマホアプリ対応
アプリ操作可能初期設定や接続管理がスマホでできる。簡単な一方、詳細設定はブラウザアクセスが必要な場合もあるため注意。
ゲストWi-Fi機能対応あり来客用のネットワークを分けて提供できる。自分のWi-Fiパスワードを教える必要がなく、セキュリティ面でも安心。

 

Wi-Fiルータ選びでよくある失敗例|仕様を見落とすとこうなる

Wi-Fiルータは、見た目や価格、レビューだけで選んでしまうと、思わぬトラブルに繋がることがあります。以下は、実際によくある“仕様を見落とした失敗例”です。同じような後悔をしないためにも、購入前のチェックが重要です。

IPv6(IPoE)非対応で速度が出ない

NTT東西のフレッツ回線や光コラボ回線は、IPoEで回線遅延の少ない接続が使えますが、ルータがIPoE非対応で通信が遅くなるケースがあります。

10ギガ回線の高速通信を活かせない

WANポートが1Gbpsまでしか対応していないと、せっかくの10Gbps回線でも速度が制限されてしまいます。

LANポート不足でハブ追加が必要に

有線接続が多い場合は、ポート数が足りず後からハブを追加することに。LANケーブルや電源も必要になり、ルータ周りがごちゃごちゃになります。

設定画面が英語で操作に苦戦

海外製のルータだと、全ての設定が日本語化されていないことがあります。初期設定やトラブル対応が難しくなることも。

 

まとめ|仕様を押さえれば、ルータ選びで後悔しない

Wi-Fiルータは、見た目や価格だけで選ぶと「思ったより遅い」「設定が難しい」「買い直しが必要だった」といった後悔につながることもあります。だからこそ、購入前に“仕様”をしっかりチェックすることが、失敗しないルータ選びの第一歩です。本記事で紹介した「必須仕様」と「推奨機能」を押さえておけば、家庭のネット環境に合ったルータを選びやすくなります。

仕様チェックに加えて、Wi-Fi規格、性能の観点から選びたい方は、以下の記事も参考になります。

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