IO DATAの10ルータWN-DAX3600XRは、10Gポートが2つ搭載されている数少ない製品の一つです。
10G光回線の中でドコモ光 10ギガやおてがる光クロスなどのNTT東西が提供するフレッツ光クロスをベースにしているサービスにはレンタルルータのサービスがありまずが、そのレンタル費用は月550円です。10G光回線を3年以上使う予定であれば、レンタルするよりもWN-DAX3600XRを購入したほうが安価です。
なお、WN-DAX3600XRは安価な反面、備わっている機能はWi-Fi6ルータとして必要最低限になっています。中継・メッシュ機能や利用タイマー機能などを使いたい場合は、バッファローの10Gルータを検討しましょう。
バッファローの最高スペックルータWXR-6000AX12Sは、現在発売中の10Gルータの中でも数少ない10Gポートが2つ搭載されている製品です!10G光回線の中でドコモ光 10ギガやおてがる光クロスなどのNTT東西が提供するフレッツ[…]
WN-DAX3600XRのスペックチェック
WN-DAX3600XRの仕様、性能を見てみましょう。
確認点 | 推奨値 | IO DATA WN-DAX3600XR | レンタルルータ XG-100NE | バッファロー WXR-6000AX12S |
---|---|---|---|---|
WANポート数 | 10G×1 | 10G×1 | 10G×1 | 10G×1 |
LANポート数 | 10G×1以上 1G×3以上 | 10G×1 1G×3 | 10G×1 1G×3 | 10G×1 1G×3 |
無線規格 | Wi-Fi6 | Wi-Fi6 2402Mbps | Wi-Fi6 2401.9Mbps | Wi-Fi6 4803Mbps |
ストリーム数 | 4 × 4以上 | 4 × 4 | 4 × 4 | 8 × 8 |
IPv6接続 | 4 × 4以上 | 対応(※) | 対応 | 対応 |
中継、メッシュ機能 | あり | なし | なし | あり |
日本語対応 | あり | あり | あり | あり |
費用 | – | 約2万円 | 3年で約2万円 | 3万円 |
IO DATA IPv6(IPoE)接続動作確認済みサービス一覧&対応機器
※2022年1月現在、朝日ネットのv6コネクトには対応していません。
10Gポートを2つ実装
現在販売されている家庭用ルータで、10Gポートが2つ実装されているのは、このWN-DAX3600XRとバッファローWXR-6000AX12Sとなります。そのため、1Gを超える光回線を収容し、LAN側には10G対応しているパソコンを接続して高速通信を行うことができます。なお、NECのAX6000HPも10ポートを実装していますが、1つのみです。
設定画面がシンプルで分かりやすい
他のメーカのような中継・メッシュ機能、キッズタイマー機能、USBポートなどがない分、設定画面がシンプルで分かりやすいのが特徴です。
視認性の良さ
トップ画面をみて分かるように、どこに何の設定があるのか非常に分かりやすいです。当然ですがIO DATAは日本のメーカのため、完全に日本語対応しています。
IPv6接続も簡単
インターネット接続についても悩むことなく設定箇所にたどり着くことができます。
IPv6接続の設定項目としては、MAP-EかDS-Liteを選択することになりますので光回線側の仕様に合わせて選択しましょう。それ以外の設定項目は、回線キャリアからの開通案内等に記載されていますのでご確認ください。
MAP-E | v6プラス、IPv6オプション、OCNバーチャルコネクト |
DS-Lite | transix、クロスパス |
無線性能は低めだが!
WN-DAX3600XRの無線LANスペックは、5GHz帯で最大2402Mbpsの通信速度となります。10G光回線に対応するルータとしては最大4804Mbpsまで対応してほしかったところではありますが、価格を下げるためか性能値を高めていないようです。
ただし、そこまで悲観的に考える話ではありません。
少し難しい話になりますが、無線LANの通信速度は無線LANルータ(アクセスポイント)と端末間でストリーム数により変わります。
Wi-Fi6、周波数5GHz帯、チャンネル幅80MHzの最大通信速度
ストリーム数 | 最大速度 |
---|---|
1× 1ストリーム | 600Mbps |
2× 2ストリーム | 1200Mbps |
3 × 3ストリーム | 1800Mbps |
4 × 4ストリーム | 2400Mbps |
WN-DAX3600XRの仕様は4ストリーム・2400Mbpsとなりますが、そもそも2022年2月時点で4ストリームに対応する端末は少ないです。以下の通り最新のiPhone、iPadは2ストリーム対応の1200Mbpsのため、このルータで最大速度の通信が期待できます。(クリックで拡大します)
それではバッファローやNECルータの10Gルータは最大4800Mbpsは?という疑問がでますが、同時に通信できる端末台数が増えるという点がメリットになります。上記のように端末側の仕様によるため、iPhone 1台で通信する分には、このIODATA WN-DAX3600XRでもバッファロー最上位のWXR-6000AX12Sでも速度は変わりません。
有線10G環境にピッタリなルータ
2022年2月現在は10Gルータ自体がまだ多く販売されない中、WN-DAX3600XRは10Gbpsポートを2つ搭載した低価格のルータです。
無線LANをメインで利用するような環境の場合、Wi-Fi6の性能が抑えめであったり、中継・メッシュ機能などの付加機能がないことが気になるかもしれません。しかし、10G光回線を安定かつ高速の有線LANで接続することをメインで考える場合は、コストパフォーマンスの高いルータになるでしょう。
その他、各メーカのおすすめルータは下記にまとめていますので興味がある方は参考にしてください。
Wi-Fiルータを買い換えたいけど選び方が分からないという方は多くいらっしゃると思います。サイトを見ても何が違うのか分からないので、Amazonや楽天で口コミや評価が高いルータから選んだり、価格で決めたりしていませんか?ここ[…]