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光回線なのに遅い?IPv6接続で300Mbpsを目指す方法

光回線を契約しているのに「速度が遅い」と感じることはありませんか?実は、接続方式や機器の設定によって、回線本来の性能が活かされていないケースもあります。このページでは、光回線で快適に使うための速度の目安と、IPv6接続の確認・改善方法をわかりやすく解説します。

 

光回線に期待できる速度と接続方式の重要性

「YouTubeが止まる」「Zoomがカクつく」「夜だけ遅い」など、ネット環境に不満はありませんか?

ご家庭のインターネット回線は、NTT東西のフレッツ光や光コラボ回線を利用している方が多いと思います。しかし「契約は1Gbpsなのに、実際は100Mbpsしか出ない…」というケースも少なくありません。その原因のひとつが、プロバイダとの接続方式です。現在主流の接続方式には以下の2種類があります。

接続方式特徴
IPv4(PPPoE)混雑しやすく、夜間などに速度が低下しやすい
IPv6(IPoE)混雑の影響を受けにくく、安定した高速通信が可能

特にIPv4(PPPoE)接続では、回線が混雑する時間帯に速度が極端に落ちることが多く、快適な通信が難しくなります。

「自分がIPv6接続かどうか分からない」という方は、以下のサイトにアクセスすることで簡単に確認できます。

あなたのブラウザと接続の IPv6 の準備状況をテストし、あなたの現在の IPv4 および IPv6 アドレスを表示しま…

フレッツ光やコラボ回線なのに、IPv6接続ではなかった場合は、接続方式の見直しを検討する価値があります。ルーターの対応状況やプロバイダの設定変更だけで、通信速度が劇的に改善することもあります。

光回線に期待できる速度

光回線の通信速度は、契約プランだけでなく、建物への引き込み方式(配線方式)によっても大きく左右されます。まずは、ご自宅の回線がどの方式で引き込まれているかを確認してみましょう。

光回線のタイプ方式見分け方(引き込まれている線)期待できる最大速度
ファミリータイプ(戸建て)光配線方式光ケーブル1Gbps
マンションタイプ(集合住宅)光配線方式光ケーブル1Gbps
VDSL方式電話線100Mbps
LAN配線方式LANケーブル100M~1Gbps

残念ながら、集合住宅でVDSL方式やLAN方式が使われている場合は、IPv6接続に切り替えても劇的な速度向上が望めない可能性があります。これは、建物内の配線自体がボトルネックになっているためです。

それでも、IPv4(PPPoE)接続からIPv6(IPoE)接続に変更することで、混雑時の速度低下が改善されるケースは多くあります。「夜になると遅い」「動画が止まる」といった悩みがある方は、ぜひIPv6接続への切り替えを試してみてください。

参考までに私の環境をご紹介します

マンションタイプで光配線方式の回線を使用しており、以前は下り150Mbps程度しか出ていませんでした。しかし、IPv6(IPoE)接続に切り替えたことで、下り速度が5倍以上に改善し、安定して700Mbps以上を記録しています。接続方式を変えるだけで、ルーターや回線を変えずに速度が大幅に改善する可能性があるため、まずは確認してみましょう。

 

IPv6接続とは?高速道路に例えるとわかりやすい

IPv6接続は、よく「高速道路」に例えられます。

道路(光アクセス回線)は同じでも、一般ゲート(IPv4/PPPoE)から入るか、ETC専用レーン(IPv6/IPoE)から入るかで、混雑具合とスピードが大きく変わるというイメージです。

従来のIPv4接続(PPPoE方式)は、混雑しやすい網終端装置を経由するため、夜間や週末などに速度が低下しやすい傾向があります。一方、IPv6接続(IPoE方式)は、混雑する夜間帯でも安定、動画・ゲームが快適、ZoomやTeamsの音声が途切れにくくなるなど、安定した高速通信が可能です。

ipv6の例え

 

高速道路の例えIPv4接続IPv6接続
道路NTT東西、またはコラボ事業者提供の光アクセス回線(v4、v6どちらも同じ)
ゲート(一般/ETC)従来式であり入り口で詰まる新しい入り口で空いている

 

現在契約しているプロバイダによっては、大きな費用をかけずにIPv4接続からIPv6接続へ切り替えることが可能です。ルーターの対応状況や設定変更だけで済むケースも多く、接続方法を変えるだけで通信速度が劇的に改善することもあります。

IPv6接続への切り替え方法|3つの確認方法

IPv6接続に切り替えるには、以下の3つのポイントを順番に確認する必要があります。接続方式・ルーター・オプションの3点が揃えば、IPv6(IPoE)による高速通信が可能になります。

1.インターネット接続ルータの確認

まずは、現在使用しているルータが、契約中のプロバイダが提供するIPv6接続方式(例:v6プラス、transix、クロスパスなど)に対応しているかを確認しましょう。

  • 「プロバイダ名+IPv6」で検索し、提供方式を調べる
  •  次に「ルーターの型番+接続方式」で検索し、対応状況を確認する
  •  対応していない場合は、IPv6対応ルータの購入またはプロバイダからのレンタルが必要です

このタイミングで「Wi-Fi6対応ルータ」に買い替えると、通信速度と安定性の両方を強化できます。

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2.光回線にIPv6オプションが付いているか確認

契約している回線によって、IPv6オプションの確認方法が異なります。

NTT東西のフレッツ回線の場合
開通案内や契約書類に「フレッツ・v6オプション」の記載があるか確認しましょう。未加入の場合は、NTTの公式サイトから無料で申し込み可能です。
光コラボ事業者の回線の場合
コラボ事業者(例:ドコモ光、ソフトバンク光など)からの案内に、IPv6オプションの有無が記載されています。未加入の場合は、事業者のサポートページから申し込みましょう。

3.プロバイダでIPv6サービスの申し込みを行う

最後に、プロバイダ側でIPv6サービスの申し込みが必要です。「プロバイダ名+IPv6」で検索し、申し込みページや設定方法を確認しましょう

 

IPv6接続への切り替えは、回線速度改善のチャンスです。この機会に、以下の観点も合わせて見直すと、さらに快適なネット環境が整います。

  • ルータ  → 指定のv6接続方法に対応した「Wi-Fi6」対応ルータに買い直し
  • 回線   → NTT東西フレッツは、性能変わらず安価な「コラボ回線」に転用
  • プロバイダ→ 自分に合う安価なプロバイダに変更

 

IPv6接続なのに遅い場合

IPv6接続なのに遅い場合は、回線そのものが遅いのか、家のネット環境に問題があるのかを切り分けることが重要です。

速度の測定方法や改善ステップについては、以下の記事で詳しく解説しています。

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まとめ:IPv6接続で光回線の性能を引き出そう

IPv6接続は、光回線のポテンシャルを最大限に活かすための重要な要素です。まだIPv4接続のままという方は、ルーター・回線・プロバイダの3点を確認したうえで、IPv6接続への切り替えを検討してみましょう。
初めての方には少し分かりづらい部分もありますが、順を追って確認すれば難しくありません。

接続方式を変えるだけで、夜間の速度低下や動画のカクつきが改善されるケースも多くあります。おすすめのIPv6対応ルーターや、料金・サービス面で優れたプロバイダについては、下記記事を参考にしてみてください。

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